節分

節分の前日、保育園で豆まきがありました。数日前から子どもたちに鬼の絵本を読み聞かせたり、みんなでいわしの頭をヒイラギの枝に刺して園舎に取付けたりして雰囲気を盛り上げていました。2、3年前から鬼は年長のうみ組の子どもたちと担任の役目になっています。以前は保育士や理事が本格的なコスチュームをまとって子どもたちを怖がらせていましたが、鬼役をすることでいい体験ができるので今は年長さんがかわいい鬼になっています。

年長さんは数日かけて紙粘土でお面をつくりました。もちろん他の子どもたちには内緒です。みんながお昼寝しているとき、相談室で形を整えて、干して、色を塗って、ニスを塗って、前日にやっと出来上がりました。紙の金棒もつくりました。

当日の午前中、子どもたちがまた節分の絵本を読んでもらったり、園長先生から豆まきのお話を聞いたりしています。そのころ、小さな鬼たちは園舎の裏で今か今かと出番を待っていました。年下の子どもたちが折り紙のマスに豆を入れてもらったタイミングを見計らって、小鬼たちが部屋になだれ込んできました。おどろいて目を見張る2才から4才の子どもたち。泣き声、叫び声がわき上がりました。そしてけなげに「おにはそとー」と小鬼に豆をなげつける子、必死で先生の後に隠れようとする子、マスの豆を切らして床の豆を拾い集める子、走り回る小鬼たち。うみ組の障がい児も鬼役になって金棒を振りあげています。そんな阿鼻叫喚の時間が5分ほどつづきました。小鬼たちが園庭に去っていき、豆まきは無事終了。はじめ子どもが扮する鬼なら小さい子たちは怖がらないのではないかという気がしていましたが、意外とそうでもなく、やっぱりこわいお面には恐怖心がわくようです。

おやつの時間には特別に調理の先生たちがのり巻きを作ってくれました。もうすぐ春ですね。(KG)